総裁選・衆院選・未来予想図
自民党総裁選が17日に告示されます。自民党総裁は、自民党の議員と党員によって選出されるものですが、事実上、時期総理大臣を決める選挙になるので自ずと注目も集まります。
コロナ禍の影響で選挙戦も過去とは違う様相を呈しています。
人と会うことがリスクである状況下、大人数の集会を行うことも問題であり、これまでのような「大きな組織票」が機能しない可能性が高まっています。
明確な「世論の支持」を得た人が有利に働くと考えられ、これは国民、特に若者にとっては非常に良い傾向だと思います。
菅総理大臣が総裁選不出馬を決めて以降、総裁選はかつてないほどに注目されています。野党にとっては菅総理の総裁選不出馬は大きな誤算だったでしょう。
現在の衆議院議員は10月21日に任期満了となり、遅くとも11月には次の衆議院選挙が行われるため、今回の総裁選では衆院選の顔が決まります。
現在の日本は短期的にはコロナ禍の影響で様々な課題がありますが、もっと中長期の視点で見ればさらに多くの課題を抱えています。
その中でも少子高齢化の進行は大きな問題です。今後、日本は人口減少社会に向かうことが確実ですが、人口が減少すること以上に高齢者の割合が増えることが問題です。
生産人口が減少する中、現在の若者に負担が集中する社会保障制度の改革は待ったなし。子育て世帯への支援も重要。そして何より、減少する生産人口を補うためには女性の社会進出の加速も必須。一方で、出産できるのは女性だけである現実を考えれば、女性の社会的地位の確保に関する社会の認識転換が必要です。
個人的には、初の女性総理大臣を目指しこれまでの路線を継承する高市氏、地味だが安定感を醸し出す岸田氏、そして改革を推進する河野氏。石破氏は出馬を断念、野田氏は推薦人が確保できるかも微妙。事実上3人の戦いに絞られたと感じます。
何が起きるかわからないのが選挙です。
日本の未来のためには若者の政治への関心が高まることが必須です。
総裁選の候補者が何を語り、日本の未来をイメージし、誰が導くのが適任かを自らの目で見、耳で聞き、感じ、考えることが重要です。
幸い、テレビだけでなくネット上のメディアなどを通じ、誰もが多くの情報が入手できるようになっています。しかしながら、一部の候補者や政策を非難する声も拡散しやすくなり、真実を見極めることが困難になってきていることも事実です。
選挙だけでなく、様々な場面で「大衆の意見に左右されず、真実を見極め、自ら選択すること」が我々の行動に求められています。そして、選挙で1票を投じることが世の中を動かすことをぜひ多くの若者に実感して欲しいと感じます。
これから20年、30年先の未来を担う若者達に未来予想図を描いて欲しいと思います。