海外不動産投資の勧誘に注意!
不動産投資の対象として、海外不動産への投資を勧める書籍や、海外投資用不動産の販売を行う会社などがあります。
不動産業者+FPとしての立場で言うならば普通の人は手を出すべきではないと考えます。
そもそも現地を確認せず、周辺情報の収集方法も限られ、契約書(売買契約書だけではなく賃貸借契約書も)も読み込めずに購入するのは怖い。
海外の居住用不動産ではこれまで減価償却の方法などによる高い節税効果が得られましたが、その手法も税制の改正で封じられることが決まっています。
さらに、ただでさえ流動性が低い不動産なのに、海外での売却ルートや方法など、出口の選択肢も確保できないまま「儲かるから」「節税になるから」ということを強調され、いわれるがままに購入するのはあまりに浅はかだと感じます。
どんな投資でも「出口戦略」をセットで考えておく必要があります。そこまで考え、自分で責任をもって取り組めることが投資の大前提です。
ただ、日本ではこれからの人口減少が確実で経済の成長も緩やか。減速する可能性もあります。一方で、海外では今後も経済の大幅な成長が見込まれ、それに伴って不動産の潜在的価値が高まっていくエリアがあることも確かです。
しっかり情報分析ができ、海外の不動産等にかかわる契約条件や慣習などが理解したうえで自分自身の責任で取り組むことができる人にとっては魅力的な投資対象になりえることは理解できます。
英語も読めず、日本とは法律も異なり、海外居住経験もない自分には難しいですが。