熱海で土石流
熱海で土石流が発生しました。
今月に入って降り続いた雨により緩んだとみられる地盤が崩れ、土石流となって約2㎞下の海まで流れ出ました。
テレビで流れた映像は衝撃的でした。大量の土砂が上流から押し寄せ、住宅をなぎ倒しながら流れていく様子は「恐ろしい」としか言いようがありません。
被害にあわれた方にはお見舞い申し上げます。
昨年もちょうど同じ時期に熊本で大雨による被害がありました。梅雨の終わりが近づいてくると大雨の被害は増える傾向にあります。
島国であり、大陸プレートがぶつかる日本国内には急傾斜崩壊危険区域が無数にあります。大田区内でも土砂災害警戒区域・特別警戒区域に指定された場所があります。特に田園調布周辺の一部は武蔵野崖線の縁にあるため、その周辺には急傾斜の場所が少なくありません。
今回の熱海の土石流では上流部でかつて造成による盛り土がされており、そこの土砂が大規模に流出したとされています。当該地は2012年に危険な場所として指定を受けていたそうです。
田園調布周辺には大規模に盛り土を行ったところは少ないと考えられますが、危険な場所に指定されている場所の周辺にお住まいの方や、新たに土地、住居の購入をお考えの方にとっては、 土砂災害警戒区域・特別警戒区域などの指定を受けたところが周辺にあるかどうかなどについては調べておかなければなりません。
大雨による水害や土砂災害による被害リスクを把握するために整備されている「ハザードマップ」は状況に応じて時折更新されます。最新の情報を定期的にチェックすることも必要です。
家族の生活の基盤となるマイホーム。そこにどんなリスクがあるのかを把握することに重要性がますます高まっています。