自分の考えている常識がほかの人の常識とは限らない
不動産を取り扱うプロとして、あるいはお金のことに関する専門家であるファイナンシャル・プランナーとして、相続に関する専門家である相続診断士として、多くの方の相談をお受けします。
自分自身はクライアント、お客様のためにベストを尽くすためにも、様々な勉強や経験を積み重ねてきましたし、今も勉強を続けています。
いろいろなところにコラムを書かせていただいたり取材協力をさせていただいておりますが、こうしたことも自分自身の知識の上乗せやアップデートにつながり、勉強の一貫と考えています。
コラムを書く時や、お客様の相談をお受けするとき、私は「自分の考えている常識がほかの人の常識とは限らない」ということを常に意識するようにしています。
自分は勉強して知っていることでも、ほかの方が知らないのは当たり前です。説明するときにも「なるべくわかりやすく」と考えています。
先日、私が過去に執筆したコラムについて掲載しているサイトの担当の方から「現在の情勢に照らし合わせ追記修正するとともに、より分かりやすく事例を入れ込む」という作業の依頼を受けました。
その中には、私が以前に書いた原文に編集部の方がご自身の考えなどを追記した部分の間違いがないかのチェックも含まれていました。
しかし、その編集部の方が書いた部分がどうにも本来の趣旨とは違うようにとらえられていて、愕然としました。
自分が書いたコラムはなるべくわかりやすいように書いたつもりでしたが、読む人によっては読み手に都合がよいように意味が入れ替わってしまったりすることもあるのだと改めて感じました。
ご相談をお受けするときも、しっかり理解していただかないと都合よく別の意味に受け取られかねないとも感じました。
改めて「わかりやすく」「なるべく誤解を生まないように」ということを心がけたいと思います。