どうなる大統領選!?
米大統領選、当初バイデン氏有利との見方が有力でしたが開票が始まってみればすごい激戦。両者一歩も譲らずここにきてもまだ予断を許しません。
今回の大統領選挙ではどちらが勝つかはもちろんですが、市場の懸念は「すんなり決まるのか」が注目されています。
選挙速報の情報を私はyahoo!ファイナンスのアメリカ大統領選特集内の開票速報(元データはAP通信)を見ていますが、日本時間の昨日の夕方時点ではトランプ氏有利かと思われる展開でした。
今日になって確認するとバイデン氏がその後大きく選挙人を獲得し、現在(日本時間11月5日午前11時半)バイデン氏が264人の選挙人を獲得しています。
538人の過半数は270人なのであと6人。ラスベガスのあるネヴァダ州の選挙人が6人なのでトランプ氏はここを落とすと絶望的ですが、現時点での開票率75%でバイデン氏が1%リード。まだまだ分からない得票差です。
今回の大統領選では郵便投票の扱いに関する話題も注目されています。週によって取り扱いに差があり、11月3日の消印があれば6日までに到着した分までカウントできる週もあります。
ほんのわずかの票差になりそうで、郵便投票分を含めるとひっくり返ってしまう可能性も否定できません。
さらにトランプ氏は司法の判断に持ち込むことになる可能性にも触れており、そう簡単には敗北宣言は出さないと思われます。
ただ株式市場などは、前回4年前のトランプvsクリントンの時に結果予測を先取りし、フラッシュクラッシュを招いた教訓も生きているのか、前回に比べれば情勢を静観しているように感じます。
郵便投票は民主党有利と言われバイデン氏有利。一方、連邦最高裁判事は保守派多数でトランプ氏有利。
いずれかが敗北宣言しなければ決まらない米大統領選。まだまだ結果は出そうにありません。
これまでも分断が進んできたものが今後ますます激化する可能性が否定できないこと。コロナウイルス対応についても両候補の対応方針にもトランプ氏は経済優先、バイデン氏は感染拡大防止優先。
長期化すると混乱が広がる懸念が高まることから、やはりどちらに決まるかよりもいつ決まるかの方に関心が向かいつつあります。
静観しているように市場もサプライズで出てくる情報には敏感に動くと思われ、もうしばらく目が離せそうにありません。