祇園祭2018(山鉾巡行)
今年も祇園祭で山鉾巡行と神輿渡御のご奉仕に行ってきました。
ご縁があって参加させていただくようになってから7年になります。
祇園祭の中でも最も有名なのは山鉾巡行でしょう。
2014年から大船鉾が復興し先祭と後祭で山鉾巡行が行われるようになりました。
祇園祭は7月の1カ月間行われます。
その始まりは今から1149年前の貞観11年(869)、京都洛内で疫病が流行し多数の死者が出たことから、疫病を鎮めるために始まったとされています。
また、この年には貞観地震が起きており災害を鎮める、復興を祈ることも目的であったであろうと言われます。
祇園祭ではお稚児さんとして選ばれた子供が山鉾巡行の先頭を行く長刀鉾(なぎなたほこ)に乗ります。
昔はほかの鉾にもお稚児さんが乗っていたそうですが、今は長刀鉾だけです。
昔はこのお稚児さんは祭の最後に生贄(いけにえ)としてその命を捧げる役だったと言われます。
東日本大震災や大阪北部地震、最近では西日本豪雨など災害による被害が各所で出ています。
これらの災害からの復興を祈念し、人々を勇気づける儀式として行われる山鉾巡行にご奉仕できることを誇りに思います。
平成21年に山鉾巡行はユネスコの無形文化遺産に指定され、最近は鉾の引き手の中には外国人の姿も見られるようになりました。
祇園囃子の音色とともに巨大な鉾が街中をゆっくりと移動しますが、その姿はきらびやかで美しく、荘厳です。
例年同様「菊水鉾」を引かせていただきましたが、今年は何と綱の先頭を務めるよう指名されました。
大役を終えホッとする間もなく、夕方には八坂神社の神輿渡御へ向かいます。
(続く)