「果つる底なき」
以前にもご紹介させていただきましたが、本を読むのは好きです。
小説が好きなのですが、小説を読んでいると他のものが読めなくなってしまいます。
なので、本当はもっと読みたいところをセーブしながら読んでいたりします。
そんな中ですが、隙間を見つけて最近読んだ本をご紹介します。
先日「池井戸潤」作品で新たに刊行された文庫「あきらとアキラ」をご紹介しました。
今回も「池井戸潤」作品。
「果つる底なき」
第44回江戸川乱歩賞受賞作で初期の作品です。
池井戸作品で面白いのは元銀行員である著者が銀行内部のことを書いていること。
さらにこの作品は殺人事件。
主人公は銀行員。それも育った背景から組織の中ではちょっと異色の存在。
そんな主人公が同期の不可解な死と直前に残した言葉「これは貸しだからな」から事件の真相に切り込み、巻き込まれていく。
一気に読ませる内容でした。