徳島に行ってきました
徳島に行ってきました。
すっきりしない日が続きます。
8月に入ってからの東京の日照時間は平年の半分ほど。降水量も平年に比べ多く、夏休みを楽しみにしていた子供たちにとってもちょっと残念な気候ですね。
私は8月9日から14日まで家内の実家がある徳島に行ってきました。
おかげさまで徳島では一度も傘をささずにすみました。
さて、徳島のこの時期、阿波踊りで盛り上がっています。
徳島県内では、最大規模の徳島市内の阿波踊りを筆頭に、県内各地で阿波踊り大会が行われます。
阿波踊りでは「連」というグループ単位で出場し、それぞれに踊りを披露します。
女踊りと男踊りがあり、女踊りの振りはどこの連もほぼ共通。複数人が一緒に踊り、振りがシンクロするほどきれいに見えます。
男踊りの振り付けはそれぞれに異なりますが、共通しているのはどの連も腰を落とし、右手と右足、左手と左足を同時に運ぶのが基本。
熟練者ほど踊りも激しくなり、提灯やうちわを手に持ち、振り回しながら飛び跳ねるように踊る人もいます。
(本当はもっと奥が深いのだと思いますが)
さらに、阿波踊り独特なのが音。二拍子のリズムで鉦(かね)や太鼓、笛を鳴らし、踊りを盛り上げます。
有名連はしっかり練習し、本番に臨んできますので息もぴったり。
一方、阿波踊り大会では「にわか連」という飛び入り参加可能な連があり、まさに「にわか」参加が可能です。
今年、我が家は家内の実家がある鳴門の阿波踊りに行ってきました。
子供たちも一緒に「にわか連」に加わり、大はしゃぎして帰ってきました。
さらに今回は、ちょっと遠出して「美馬市」に友人を訪ね、観光案内してもらってきました。
「うだつが上がらない」という言葉を聞かれたことがある方も多いでしょう。このうだつ(=卯建)の語源をご存知ですか?
言葉の由来には別の説もあるようですが、美馬市には「うだつの町並み」という観光地があります。
規模はあまり大きくありませんが、各地にある「古い町並み」のように昔ながらの町並みを残した場所が「重要伝統的建造物群保存地区」として昭和63年12月に国から指定され、保存されています。
(オレンジシャツは長男です)
「うだつ」というのは写真の2階、白い部分のこと。
防火壁の役割も兼ねていますが、この部分を豪華にすることは「この家は羽振りが良い」証しだったそうです。
美馬市には四国一の清流といわれる穴吹川(吉野川の支流)が流れ、河原では川遊びやキャンプを楽しむ人たちがたくさんいました。
そんな美馬市ですが、人口減少が進んでおり現在の人口は約3万人。この30年で約1万人減少しています。また、高齢化が進んでおり、70、80代の人口比率が高くなっています。
主な産業は農業ですが、工場の進出予定などがあるようです。
一方で、コンパクトシティ化も進み市営バスは廃止。必要に応じ「オンデマンドバス」を運行しているとのこと。
観光収入を増やしたいところだが、観光資源も決して豊富とは言えず、何らかの策を練らないといけないという状況のようです。
相続が発生し、空き家となっている不動産も少なくないようで「タダでいいから市に引き取って欲しい」というニーズもやはり発生しているようです。
友人は5カ月ほど前からここで暮らし始め「そう不便は感じない」と言っていました。
住む人が住環境に何を求めるかによって暮らしやすさは変わると思いますが、一度都会に出てしまうとやはり何らかの事情がない限り地元に戻る、という人は少なくなっていると思います。
これから地方が生き残っていくために何ができるのかということを考えなければいけないのだということを改めて感じる旅行でもありました。